多分すぐ飽きる

多分すぐ飽きます

バイトを辞めたくて泣いた

人のブログのいいところは、人の闇をお手軽に覗けるところだと思う。でも深淵もまたこちらを覗いていて、自分がブログを書くと闇ばっかり出てくるんだよな。

どうも、お久しぶりです。飽きというのはネクストステージに「忘却」が用意されておりまして、すっかりこのブログの存在をわすれておりました。

久々にバイト先でキッツいことがあって、バイト先でうわどうしよ泣きそうってなってるまま家に着いて、その途端ぶわああああっと泣きました。クソみたいなことでクソみたいに泣いてめちゃくちゃ恥ずかしいし、これをTwitterに書くのもアレだし、じゃあどうしようってときにこのブログの存在に気付きました。これがなかったら死んでたと思います。

 

事件は今日のバイト終わり、授業が全部終わって生徒を見送るタイミングでした。

今日で塾を辞める子がいたんですよ。なんか違う塾に移るらしいです。

んでその移る塾が結構レベルが高いところで、そっちで頑張るんやなぁって言ったらなんかその子の反応が薄い。なんか自分の意思で行ってる感じがあんまりしなかったんですよね。まぁその辺の真偽は確定しなかったんですけど、別に問題は移る移らないじゃなくて。

その子、あんまりやる気がない子だったんですよ。だから別にどこ行っても多分成績は変わらんのだろうなーとか思いながら授業してたんですけど、ふいに「塾の先生ってみんな見下してるよな」と言われまして。はぁ?  と。

 

君が見下されてるように感じているのは、君がしようとしてないからですよね?  しようとしてないからできてないですよね?  だからこっちは教えてるんですよね?  それを君は無様な劣等感に苛まれて、自己防衛本能が我々の塾講師としての職務を「見下し」と判断したんですよね?  

 

なんてことは言いませんでした。まぁそりゃ言ったら多方面からブチ殺されるもんな。そんなことになったら辞めさせられてしまうもんね。だから笑って「そうやなー」と言いました。奥歯を噛み締めながら。

という過去がある子が塾を今日で辞めるんですけど、帰るときにですね、先輩がその子にプレゼントを渡したんですよ。「今までお疲れ様」って言って。文具店で買ったオシャレな文具をオシャレに梱包して。その子めっちゃ喜んでましたよ。写真とかも撮ってました。

それ見てなんかすごい自分の矮小さを感じまくって、僕は吐きそうになりました。だってその子が塾辞めるって聞いたとき、僕は「やる気がないならどこいったところで何も変わらんぞ」とかめちゃくちゃ上から目線で物を言ったんですもん。マジでそのときに自分が如何に終わってるかを感じて、めまいを覚えて吐きそうになりました。

その徳が高い先輩、なんか他の子の誕生日にもプレゼントあげてるらしいんですよ。どっかで買ったやつ。もう意味がわからない。どうしてたかがバイトでそんなことができるんだろうなぁって思って、今度はめちゃくちゃ泣きそうになりました。

だから写真とか撮ってる空気の中を、挨拶もせず無言で立ち去りました。ダッシュで家に帰って、着いた瞬間ボロボロ泣きました。という経緯です。時系列とかめちゃくちゃですけど独り言だから許してください。

 

僕は多分、さっさとこの塾をやめると思います。そして教師になる夢もさっさと捨てるんじゃないかな、と思いました。

自分があまりにも小さすぎて、ほんとに「終わってる」んですよね。人間ができてない。薄っぺらな関係しか築けない。死んでやり直したほうがまだマシな気がしてきました。

 

もうイヤだこんな人生。誰か慰めてくれ。

問わず語り2

とはずがたりって文学作品で、ちょっと「独り言」って意味とはズレるみたいなので漢字にしました。バカを晒してすいません。

 

バカ。馬鹿。ばか。関西圏の人はアホって言われるよりバカって言われる方がイラっとくるらしいですね。私は別にどっちでもイラっとしますけど。多分関西人は貶されるだけでエンジン入りますよ。ネタにできないやつはフルスロットルです。できるだけ自虐で笑いが稼げそうなタイミングで「アホ」って言うのがいいと思います。これの裁量をミスると関西人でもめちゃくちゃ嫌われます。てか世界中そうか。

 

最近は授業が専門化してきて、昔っからの文化資本の無さを痛感しています。とにかくそういった古文や現代文に関する知識がまるでない。源氏物語平家物語も、内容の知識がないからそれに付随する古典世界の常識が分からない。

とにかく知識がないことを痛感しています。個人的には知識のなさで殴られることがめちゃくちゃ辛くて、殴られるたびに痛みよりも恥が心を抉る今日この頃です。皆さんはどうですか?知識を問われて「分かりません」って、簡単に言えますか?私は言えません。「分かりません」って言ったあと、相手が口角を引きつらせて「そうか〜」って笑うのを見るたびに、死んで家に古今東西の蔵書が保存されている家の子に生まれ変わりたいなぁと思います。

 

なんでこんな鬱々としているかというと、考察の発表の相手がめちゃくちゃ頭いいんですよね。頭いいし、文化資本が私よりもある。向こうの常識が、こっちには無い。こうなるとどうなるか。相手に依存してしまうんですよね。そしてそれが私にとってどうなのかはもう言うまでもなく、「死ぬほど恥ずかしい」訳です。誇張なく「死ぬほど恥ずかしい」んです。

 

だからまぁ勉強すればいいんですけどね。私の問わず語りは必ず前向きに終わるきらいがありますね。

 

これを読んでる人なんてまぁすずめの涙ってやつですよ。それでもその皆さんに伺います。皆さんは自分よりも賢くて、知識があって、対等に付き合いたいなと思っている人にさも当たり前のような顔でモノを聞かれて「分からない」って言ったあと、耳が恥辱で熱くなりませんか?

私は今日も、耳を恥辱で熱くしながら、いつか見返さんと太ももに爪を立てながら、少し困った笑みを浮かべながら「分かりません」と言うのでした。

問わず語り

発表に向けて一緒に勉強してた友達がデートに出かけてしまったので一人です。

 

デート。響きがとてもいい。語源はあの英語で日付を意味するdateらしいです。予定が合う日というローマの言葉が由来なのだそう。予定が合っていたわけだし、私と友人が発表に向けて勉強していたのも「デート」と呼べるんですね。男同士なのが虚しいです。

 

このブログもしっかり飽きてきたのでタイトル回収が完了しました。というかめちゃくちゃ忙しくなってしまったから書く時間がないだけなんですけどね。

 

人が何かを辞めるきっかけはたくさんあれど、大多数を占めるのはきっと「時間」のせいですよね。

忙しくてそれに割く「時間」が生み出せないから辞める。若い時の熱量が、「時間」が経った今となってはすっかり冷めてしまった。もしくは熱量が続く「期間」が短くなってしまって飽きた。

時間は暴虐で、どんな偉丈夫も時間が経てば老いるし弱るし死ぬ。人間が死ぬのは酸化のせいだぞって中学の時の理科の先生が言っていたけど、それも「時間」をかけて酸化していくからなんですよね。酸化で死ぬなら還元すれば延命できるのかしら。そこまでして長生きはしたくないです。

 

最近は死にたい年齢が段々若くなってきて、この前は「25歳で死にたい」って言っていました。嘘です。本当は22歳がいいです。

老後に田舎の一軒家に移住して、綺麗な空気を吸いながら女房と二人で日向ぼっこがしたい、なんて考えていたのはいつの話やら。都会の喧騒と汚い排気ガスと個人経営の喫茶店のタバコの煙を体に染みつかせてしまえば、未来はそんなにいいものじゃないなと誰だって思うでしょ。

 

この前平家物語を読んでたら「つぼめる花の散れるがごとく」、天皇が若くして死ぬという文に出くわしました。私も二条天皇みたく若くして死にたいけれど、今死んでしまうときっと今の私なら「つぼめる花の散れるがごとく」、なんて綺麗な言葉で形容してはもらえないんですよね。だから当面の目標としては、「つぼめる花の散れるがごとく」失せることができるように、自分を少しでもいい人にすることなんですよ。

んで頑張ってたら人生が楽しくなって、きっと幸せの老後が待ってんのかなって。なんだ、結局蕾は開いたのかどうかもわからないままこんな歳まで生きちゃったよ、なんて言いながら笑って死ねるのかもなぁ、とか思いました。

 

友達は今紫陽花を見に行っているらしいです。紫陽花かー。紫陽花の蕾は小さいからなぁ。できればもう少し大きめの蕾になりたいものです。

飽きてきた

いやー、飽きました。

 

 

 

友人がライブのレポブログを書いているのを見るたびに「あー最近ブログ更新してねーなー」という気持ちになります。

とはいえ気持ちになるだけで実際は更新しません。だって大して書くことないもんね。

 

そして大学の授業の予習とかレジュメの準備とかに追われた結果、このブログの存在を忘れるまでいきました。飽きるどころの騒ぎではありませんでした。

 

だからですね、なぜ飽きたか考えました。 

まずは先述したとおり多忙&書くことのない薄っぺらい生活というのが挙げられます。書くことがないと本当にしょうがない。今頭の中にあるのって教官殺したいってのと大学滅ぼしたいってのくらいしかないもの。そんなの書いてもどうしようもないしねぇ。

 

そして二つ目、というか今回のメーンテーマなんですけど、「自分の過去作のレビューがクソキツい」です。

分かるか?書き始めて一年も経ってないのに60作もショートショートをぶん投げてるんだぞ、自分でもわけが分からない!振り返って傷をえぐることがこんなにキツいなんて……一年前ならまだマシだと思ってたけどキツい……。

 

週一ペースで上げてることになるんですかね、なんなら六日に一回とかのペースか、アホじゃないか、って話です。自分が書きたくて書いてるからまぁいいんですけど、冷静に振り返るとヤバいです。でもお題箱にお題めっちゃ入ってるからまだ書きたいし、要は僕がバカなんですよ。レビューより早いペースで生み出してるんじゃないかこれ。バカなんですよ……。

 

 

でですね、じゃあどうするのかって話なんですけど、私気付いたんです。

 

「訂正して上げちゃえば良いのでは?」

 

これです。画期的です。訂正版をあげる形をとれば普通にいい感じのモチベーションで書けるのでは?と。

これなら恐らくキツくはないですね、あと普通に楽しみ。

 

ということでですね、これからはこの作業をぱーっとやろうかなと思います。まぁ大して訂正しないやつもあるでしょうけど、のんびり楽しくやろうかなと思います。

 

ではでは。

生きる希望

宮城と石川のライブビューイングに行ってきました。感想はタイトルに集約させたつもりです。

でもまぁ心に浮かびゆく由無し事を書きたいので、選りすぐってこの場に吐き出していこうと思います。選りすぐっていかないと分量が増えるし、綺麗な思い出をしっかり覚えておくには厳選はすべきかなって。

 

宮城は千菅さんとあんきらが個人的に最高ポイントでした。

 

あえて千菅さんとしているのは、『One life』だけでなく、他のユニット曲でも圧倒的な歌唱力で存在感を放ち続けていたからです。歌が上手すぎる……。隣の友人に「歌が上手すぎる……」と死にそうな声で訴えかけたのに、彼は黙々とサイリウムを振っていました。

 

あとあんきらは言うまでもないのでは?ねぇ?あれヤバかったよね?これ書いてるの石川公演が終わったすぐ後なんですけど、まだあんきらのヤバさが頭に焼き付いて離れへんのや……。分かるやろ?な?「あんきら 二日目」ってワードだけでこちとら脳汁の過剰分泌で一日を健やかに過ごせるんです。あんきらはアミノ酸やぞ。

 

はい宮城公演の感想終わり!これ以上拾い出すとこの記事書き終わる前にSSAも終わってしまうので次に行きましょう。石川です。

 

 

 

 

は????????????(語彙力が喪失し頭の中に走馬灯のように浮かんでいるライブのシーン達を説明できないオタクの図)

 

最高かよ……なんやあれ……。多分宮城公演が終わった日に感想書いてたらおんなじことになってたのかな……。石川の感想も二週間後に書くべきかな……。

 

でも言語化しないと!人間だし!

 

だりなつとまきのんと長島光那さんについて話します。ほんとは全員について書きたいけどこれ以上拾い出すとこの記事書き終わる前に(ry

 

だりなつはなんかもう言うまでもなく「だりなつ」でした。MCトークで二人ともがお互いへの感謝と『jet to the future』への思いを語っているシーンは、なんかもう神の対話を聞いているような心地がしました。中の人がキャラを愛していることより素晴らしいものってあるのか……?だりなつ本当にキャラも中の人も最高だと思います。というか中の人のビジュアルと声と仲の良さに惚れているところがあります。だってどっちも美しいし声がかっこいいし歌が上手いんだもの。

「石川 二日目 王子」 このワードだけでまだ私は絶叫できますし、実際本日、きよのさんがマントを羽織って表れた瞬間、絶叫してしゃがみこんでしまいました。あの瞬間、きよのさんは王子だったんだ。あとで友達に「あれはマジでヤバかった」と言われました。ほんまごめんな。

 

あと私凄いことに気づいたんですよ。「アイマス」と「だりなつ」って、母音が「aiau」で一緒なんです。これってもうアイマスはだりなつってことでいいのでは?ねぇいいのでは??

 

という大発見を友達に話しましたところ、「は?」「何言ってんだこいつ」「やべえ」という旨の反応をいただきました。今日はしっかり寝ようと思います。

 

 

牧野由依の話をしよう。彼女は、座長だった。

1stからのメンバーもいる中で、彼女は座長(もうこの言い方でいいのか分かんない)に選ばれた。

 

……座長〜〜〜〜〜!!!!最高でした!!!!

絶対大変だったと思うんですよ、でもね……ほんとそれを感じさせない圧巻のパフォーマンス……。凄いと思いました。ままゆがいました。個人的にはラブデスで「アンリミテッド」ってささやかれたところが最高でした。めっちゃエロかった。

髪飾りで松嵜座長の思いを受け継いでたのも良かったですね。次の座長には松嵜座長の飾りとままゆのリボンがついて、さらにごちゃごちゃするのかな?SSAの座長がめちゃくちゃになるのがたのしみです。

 

 

私が陰ですげーなって思ったのが長島光那さんです。あの人なんかめっちゃ歌ってませんでした?クール曲だしとりあえず上条行ってこい上条!みたいなノリでオルゴールとノクターンヴァルキュリアですよ!?なんでもござれじゃないですか。

んで全部めっちゃ良かったんですよ〜〜〜!公演に家族呼んでて、親孝行やな〜すげえな〜と思いました。

 

 

ということで、感想を終わります。軽いss並の分量になってしまって、なら書き掛けのss書けやって思いましたが、感想をブログで書いてみたかったんや〜〜〜〜友達がやっててめっちゃやってみたかったんや〜〜〜〜許してくれ〜〜〜〜!!!

 

 

 

大阪も両日LVです。静岡と福岡は二日目現地です。幕張は両日現地外しました💢💢💢💢💢美優さん…………………………。唯ちゃん…………………………。

 

みんなでSSAに行きましょう!!!

ストレスで瞼がピクピクしている


五作あげてこのタイトル見たらもうお察しでしょう。そうです。これはストレスです。

正直やめたいこんなこと。でも、でも振り返っておきたい気持ちもあって…!気付いたらコピペして読み返してるんです…!ああっ過去の自分すごいこと書いてる…!
ということで振り返っていこうと思います。



この頃は確か夏休み、毎日投げてやろうというヤベー意志のもとに毎日パソコンに向かい合っていました。今年の夏はそんなことやりません。まぁでも頻度は上がるのかな…?
あーいやダメだ、この夏はめちゃくちゃ集中講義がはいってるんだった、バイトも入れるだろうし頻度は変わらないですね…
あっ集中講義っていうのはですね、長期休暇の間に1日5コマを3日間して計15コマ、要は半期分の授業を3日でやって単位を出しちゃおう、という鬼畜の所業を指しまして、これをすると精神が極限まですり減って授業中にモンハンをしだす羽目になります。

なんの話してたんでしたっけ。あっssだ。






『静かに騒がしい夜』

やっぱり書き方とかセリフ回しとかが酷いですね。まぁなんか、設定は我ながら攻めてんなぁとは思いますが、リメイクしたら多分5000字とかに膨れ上がりそうな感じはするくらい端折りまくってるような作品でした。
基本的にタイトルが壊滅的に酷いのが私のssの特徴ですが、これはまだマシです。この後地獄みたいなss祭になりますが、それを思えばこれはいい方ですね。





『電話のおはなし』

タイトル!!!!!!安直が過ぎますね、まぁ今もこんなタイトルしかつけられませんけど。
でもこれはよくまとまってるって言うか、これはそんなに手直しいらないのでは……???って感じのやつです。私は嫌いじゃありません、むしろ好きです。




『優しい人』

タイトル!!!!!!なんじゃこのタイトルは。もっと頑張れ過去の私。まぁ今もだけれど。
でも中身はそんなに……構成とかは……そんなに……悪くないのでは……????あれ?自画自賛するためのブログではないんだけど……????
もっと考えて書けばもっといいのが出来る!!!!これは結構好きだ!!!!読んでね!!!!





『アイドルを始めてから』

タイトル……??(意外と普通にできてて困った顔)
話もなんか…まぁまぁまとまってる…?なんで??もっと過去の自分をこき下ろしてどつきまわす名目のブログなのに????なんで???????
あーでもあれですね、もうちょい書きたいとか改良したいとかは思います。
あと個人的に、この頃三点リーダー全っっっっ然使ってないんですよ。これは良くないですね。それだけでも是非直したい。




『狼人間』

これはダメ。ラストの蛇足っぷりが目に余ります。
案は多分いいんですよ、多分。でもなんか、下手だなー自分、もっと上手くなりたいなぁ〜ってしみじみ感じざるを得ない作品がここらへんは集まっていますね。反省して、これからに活かしたいって切に感じています。






ここまで僕は自分の作品をちょっと高評価したりこき下ろしたりしてると思っているんですが、これってあくまで独り言で。
もし仮に僕の拙作を高く買ってくださってる方がいらっしゃったらこのブログはほんとにがっかりするものだろうと思います。本当にすいません。
でも僕はもうちょっと上手くssが書けるようになりたい!だからこうやってブログで残して、そのために今振り返っておいて、ちょっとでも上手くなれる助けにしたいので、こうやって自虐プレイに興じているというわけです。すいません。ご容赦ください。

なーにをまともなss書きを気取ってるんだ。それでは。

狼人間

「み~~~ゆ~~~さ~~~ん~~~」
「ちょっともう…、いつも肩貸さないとまともに歩けなくなるまで飲むの、悪い癖ですよ…。あっ、ちょ、どこ触ってるんですかっ」
「ふふふ~、よいではないかよいではないか~~」
「ここまで酔ったのは久々ですね…」
 何故か今日の楓さんは上機嫌だった。理由をどれほど尋ねても訳ありげな笑みではぐらかされ、お酒に手を伸ばすスピードを速めるだけだった。そして飲み始めて二時間。あちこちハシゴして飲み続けた楓さんは、半年に一度あるか無いかの酔いっぷりで今、私にセクハラをしながら家に強制送還されているというわけだ。
「美優さん、その子のお守り、お願いね」
と、川島さんには半ば強制という形で楓さんを押し付けられ、
「送り狼になっちゃダメよ、ふふ」
と志乃さんにはからかわれた。
「もう、こっちの気もしらないで。第一女同士で何が送り狼なんだか」
独りごちて、あらかじめカバンから拝借した鍵でカギを開ける。もうこの人にまともな言葉は通じないと見たほうがいい。さっきからやらしいところばかり触ってくるなんて、普段のあの人からはまるで考えられないからだ。
 ドアを開けて、楓さんを家の中に押し込む。とりあえず上着だけ脱がして、今日はもうこのまま寝かせてしまおう。見たところ吐き気があるとかはなさそうだし、純粋に正気を失っているという感じだから、吐いたものが喉につまって…みたいなよくある事故は起こらないだろう。
「楓さん、上着脱いでください、それで今日はもう寝ま…」
「みゆさんがぬがせてくださいっ♪」
 酔っているとはいえ、これは卑怯である。かわいい。とてもかわいい。志乃さんの言葉が頭の中をぐるぐると回る。頭の中に狼がいて、この目の前の酔いつぶれた天使を前に、理性を食い殺さんと牙をむき出しにしているイメージ。つまるところ、私もそれなりに酔っているのである。
「上着、だけです」
「なにいってるんですか、したぎまであせできもちわるいですからぁ、みゆさんがきがえさせてくれたらうれしいなぁ」
「っっっ!!!!!!」
 本当にこの人は、元モデルのトップアイドルなのだろうか。本当に25歳?なんでこんなにかわいい酔いつぶれかたをしているんだろう。あと理性が壊れかねない。この綺麗ですべすべな肌が、今無造作に眼前にさらされていることに理解が追い付かない。あぁやっぱり私も普段より酔ってるな、
…というか。
「楓さん、なんで今日はそんなに機嫌が良かったんですか?」
 ずっと聞きたかったことを、酔いつぶれているのをいいことに聞いてみる。何があったらこの人はここまで上機嫌でお酒を飲めるんだろう?
「それはですねぇ…」
ごくり。
「……ナイショ、ですっ」
がっくり。
「これがかわしまさんや、しのさんならはなしてもよかったですけど、みゆさんはだめです」
「…そうですか」
 そこまで言われては仕方ない。また話してくれたらその時に聞こう。
「で、ぬがせてくれないんですか?」
 逸らしていた話題が一瞬にして戻ってきた驚きと困惑と恥ずかしさで、唾がむせる。楓さんに背を向けてごほんごほんと喉を落ち着け、
「しません」
したいけど、という心の声を無理やり押さえつけて、ありがたい申し出を断った。
「そうですか…」
 背中越しの楓さんの残念がっているのか面白がっているのかわからない声を聞き、再びむせて痛む喉を咳払いで落ち着ける。そしてふりかえると、
「あ、みゆさん、きがえとたおる、もってきてください」
半裸の美女が、そこにいた。
「えっちょ、何してるんですか楓さん!」
「なにって、みゆさんがぬげっていったんじゃないですか」
「そ、そうですけどっ!」
「それになにをそんなにあわてて、たにんのはだかがはじめてなわけでもないでしょうに」
「…っ」
 確かにそうだ。何をそんなに取り乱すことがあるのだろうか。一体何に動揺しているのだろう。
「—―はぁ」
 考えるまでもない。単純に私は、こういう状況になったら人間、否が応でも送り狼になりかねないということを知っているだけなのだ。志乃さんの台詞がさらにとどめになって、今夜の私は送り狼と人間のはざまを漂っている不純な存在。だから、送り狼みたいに開き直れないし人間のようになんの動揺もせずにいることもできないでいる。俗にいう、意気地なしである。
 そして、意気地なしの狼人間は、
「さっさと着替えて寝てくださいね!私、急用を思い出したので申し訳ないんですけど失礼します!」
と、もう一度美女の裸を見ることもなく、家から逃げてしまったのである。頭を冷やそうと、アルコールの入った私なりの結論だったのだが、そのまま家まで帰ってしまい、その後後悔やら場違いな自責の念やらで、その日は眠れなかった。

 
案の定楓さんは、昨夜の一悶着を何も覚えていなかった。それどころか最後の1軒から記憶が無かったらしい。私は、ほっとしたような、少し残念なような、そんな気持ちに…

……あれ?なんで、残念…?