多分すぐ飽きる

どうせじき飽きるので、適当なことを書いています。

雑記:夜

夜が好きだ。キミはどう?

昔は早く寝なさいと言われて夜を抑圧された俺は、どうもその反動で夜が好きになってしまった。

あの暗い感じ。怖い感じ。楽しい感じ。おかしい感じ。夜には全てが詰まっていて、世界は夜で出来ているんじゃないかって俺は思ったりするんだ。

幼い日、少し夜更かしをするために、俺は昼寝をしなくてはならなかった。今考えるとおかしいよな。でも昼寝をすると夜に開かれる地域のバドミントンの集いに参加することができたから、俺は嫌いな昼寝をして、それに参加したんだよ。そのときの夜の愉快な感じったら! 俺はそれを求めて、大人になってしまったのかもしれないな。

世界は夜で出来ている。腹わたが煮えくりかえるような事件も、触れれば帰ってこれなくなるような暗い業界も、目が潰れるほど明るいネオンと女の街も、お酒と慰労の匂いがする金曜日も、秘密の情事も、団欒も、孤独も、殺人も、爆笑も、不貞も、禁忌も、絶頂も、全ては夜にある。

俺はあの日の夜を今でも探している。それはさながら、満月の夜に吠える人狼のように。もう俺は、あの夜に出会うまで、永劫にこの高揚感から解き放たれることはないんだろうな。

夜が好きだ。キミはどう?