多分すぐ飽きる

どうせじき飽きるので、適当なことを書いています。

三日月

昨日星が良く見えたのは、早く月が沈んでいたからなんですね。

 

今日夕方に下宿に帰ってきたんですが、その帰り道に三日月が浮いているのに気づきました。三日月っていいですよね。綾香の歌も込みで大好きです。フォルムといいほの暗い西の空に浮かんでいる雰囲気といい、満月とは違った趣があってとてもいいです。

 

都会でしか生きてきたことのない人には分からないと思うんですけど、三日月って田舎では見られないんですよ。知ってました? すっぽり山に隠れてしまうので、いい感じの雰囲気の三日月は見えなくなるんですよ。小学校のとき理科の授業で「この辺りじゃ三日月は見れないから残念だねぇ」って先生が言ってたこと、衝撃的すぎて未だに忘れられてないですもん。ちなみにその先生は自分のパソコンの画面を前に映して授業をしようとしたところ、先程まで見ていたのであろうエロ画像のサイトを消すのを忘れてしまったために、それがガッツリ映ってしまったことがあります。あの時教室には異様な空気が流れ、それ以来僕は理科が苦手になりました。

 

話を戻しますと、僕は三日月を見ることなく中学まで生きてきたんですよね。都会に行くことはあっても、その日が全然三日月じゃなくて、ちょっとだけ期待してはがっかりして、を繰り返していました。

 

高校は小中よりかなり開けたところに進学しました。都会はすごいですよね。視界の山がとても低くて、夕焼けが山に邪魔されないからめちゃくちゃ綺麗なんですよ。最寄り駅まで電車で行き、駅からは自転車という通学手段を取っていた僕はある日、「夕焼け綺麗やなぁ」とか言いながら下校していた時、ついにそれを見つけました。夕焼け空に浮かぶ、不安定な三日月。弓のように細くしなっているそいつを見たときの衝撃は今でも覚えています。ちょうどそれを見たのはとても空が広く見える細い道で、周囲が田んぼに囲まれているので家もないし、ちょうど西の空がはっきりと見える場所なんですよね。夕焼けの仄暗いオレンジと、白い三日月と、すぐそこまで迫っている闇。めちゃくちゃ感動しました。自然がどうとかいうけれど、案外都会も悪くないじゃんね、と思えた瞬間でした。

 

満月が出たら満月の話もしようと思います。おやすみなさい。