2018-09-30 都会 星の海を見ていないなと思った 街の煌めきが静かに星を吸う 星は地上に落ちたのかな 1ミリのアメスピ 木々のざわめき あの日君はタバコの高騰を嘆いた 僕は「止めれば」なんて言えなかった 街を見下ろして煙を吐く メンソールが唇を冷やした 君はまだあいつと付き合っているのかい 何となくそう切り出せなかったのは 君が精神を病んでいるからかな それとも俺かな 星の海を見ていないなと思った 生存を忘れそうになるほどの迫力を 死生観が狂いそうになる神秘を 吸い殻を潰す君を見ながら僕は 星の海に溺れて死んでしまいたいと思った