多分すぐ飽きる

どうせじき飽きるので、適当なことを書いています。

過去の自分を超えていけ

 タイトルめっちゃかっこいいんですけど、チャーハンの話です。すいません。

 

 一人暮らし始めてからめちゃくちゃ自炊するんですよ僕。外食って割と高いし、料理するの楽しいし。美味いご飯ができた時なんか六畳一間が天国に変わりますもん。一人だから自画自賛をしても誰にも迷惑をかけない。自炊最高!

 

「自分のためだけに作るのってなんか虚しくない?」

 

 うるせえ! 自分のためだけにめちゃくちゃ美味い料理作んのめちゃくちゃ楽しいねんぞ! ツイッターにでもあげればいいねいっぱい貰えて虚しさのカケラもないんじゃバーカ! 

 

 人に振る舞うほどの腕でもないからマジで寂しさとかもなく楽しいです。メンタルリセットにもオススメですよ。冬にお米研ぐのしんどいですけどね。

 

 さてそんな自炊満喫マンこと僕ですが、自炊の中でも試行錯誤を繰り返している食べ物があります。そう、チャーハンです。

 

 きっかけは確か、パラパラのチャーハンの作り方をテレビで見て、試したらそんなにパラパラじゃなかったことだと思います。思えば一人暮らしする前からチャーハンだけは作ってた気がする。そのときもあんまりパラパラではなかった。

 で、色々独自に開発したんですよね。米を油で一粒一粒コーティングすることによってパラパラのチャーハンが生まれるんですけど、そのために最初はマヨネーズを混ぜてたんです。でも微妙で、

 

「んじゃあもう最初から油混ぜればいいじゃん」

 

てなった僕は炒める前にもう米に油を混ぜました。これが成功します。ふつうにパラパラのチャーハンが完成したんです。イェーイ! チャーハン探求の旅、終了!!!

 

 てなればいいんですけど、ささやかな問題というか、まぁ当然なんですけど、油が濃かったんですよね。油っぽさに拍車がかかっちゃって、油を混ぜるのは断念しました。

 

 でもこの手法は絶対に使えるし、油に変わるなんかお手頃な奴は……って台所を探して、次に見つけたのが、創味シャンタンでした。知ってますか、創味シャンタン。味覇って言った方が伝わるのかな。この二つ、味はもうほぼ一緒なんですけど、会社のゴタゴタがあって袂を分かっちゃったんですよね。昔馴染みの味覇は今は「創味シャンタン」という名の商品になっていて、今売られている「味覇」は昔の「味覇」とは違うものなんですよ。味覇も創味シャンタンもあんまり馴染みがない人からしたら何が何だか分かりませんよね。僕は昔から創味シャンタンのことを「偽物」と呼んでいたんですが、このことを知ったとき、「今まで憎んでいた兄の真実を知ったときのサスケ」の気持ちを完全に理解して泣きました。俺が火影になるしかない。

 

 ともかくですね、創味シャンタンなら味も油もしっかりあるので、こいつを混ぜればいいのではってなったんですよね。で、混ぜたんですけど、意味が分からんくらい美味いチャーハンが完成しました。歴代トップです。香味ペーストを混ぜて作ったときとおんなじくらい美味かった。あ、香味ペーストはズルっぽいので歴代の順位には含まれていません。

 

 マジで完璧でした。とにかくパラパラの感じと味は文句なし。そしてこれをクリアした今、「そろそろチャーハン作りに飽きそうだなぁ」と思っていた僕は、たまたま昼ご飯を食べに寄った王将で面白いものを見ました。

 

 なんと王将のチャーハン、鍋に先に卵を入れて、固まってきてから米を投入して炒めていたんです。僕は基本的に先に全部混ぜる人なので、味付けと一緒に卵も混ぜてたんですけど、これを見てからそれを真似るようになりました。

 

 最終的に今の形は、先に米に創味シャンタンを混ぜ、フライパンで卵をある程度固めてから米を投入して炒める、というスタンスになっています。今はこれで満足していますが、そのうちまた新たな境地を求めてチャーハンを炒めることでしょう。

 

 このチャーハンは人に出しても恥ずかしくない。だからチャーハンだけは、一人で食べてることに虚しさを感じなくもないです……。