多分すぐ飽きる

どうせじき飽きるので、適当なことを書いています。

近況

起きたらすごい音で雨が降っていた。目覚ましで起きたのか雨で起きたのか分からなかった。

仕事はいつもより早く上がった。何もする気が起きなかった。今日すべきことはした。その先はダメだった。ゆっくり夜を過ごしたい。そのことしか頭になかった。

帰りに漫画を買った。たくさん。紙袋は50円すると言われたが、ほしかったので払った。ポイントカードを出したら「VIP」と書いてあった。VIPなら50円くらい惜しまないだろう、と少し優越感を感じた。相手を持ち上げることは、交渉を上手く進める大前提なのだと体の芯から理解した。

1か月ぶりに米を炊いた。少し前までは毎日のように炊いていた米。夜遅くまで働くということは、そういう当たり前を少しずつ削いでいくということなのだと分かった。

雨が止んだのでタバコを吸っている。タバコは毎日吸えている。削がれつつある日常の安定を、辛うじてタバコが繋いでいる。切ない話だと思う。

上司の話が長かったことを思い出した。あまりに冗長だったので、資料にピカチュウの落書きをしていた。ピカチュウを落書きするのもいつぶりだろうか。今までが少しずつなくなり、そうやって残ったものが新しい日常になる。昔の自分は喪失され、残ったものを自分として生きていくことになるのだろうか。いずれ削がれた身は痛みに慣れ、痩せ細った日常に幸せを感じるのだろうか。それは哀しい。私は私をまだ失いたくない。自尊心にまみれ虎になった男は1人寂しく月に吠えた。私は虎になどなりたくないが、人の身のまま、月に吠えることはできるのだろうか?

大きなスマホではタバコを吸いながら文字を打つのも億劫だ。私はこれから夜を使い果たし、朝を待つことにする。願わくば明日は、目覚ましの音で朝を迎えたいものだが。